《0010》 しつこい咳とチョコレート [未分類]

咳が止まらない方が、毎日、たくさん受診されます。
ビートたけし氏が広報している「結核」かもしれません。
気管支喘息、百日咳、非結核性抗酸菌症、
COPD(慢性閉塞性肺疾患)かもしれません。

問診で大体の想像はつきますが、
レントゲン検査を必ず行います。
多くはタバコ咳です。

一方、タバコも吸わないし、何も悪いことはしていないのに、
とにかくカラ咳が止まらなくて、仕事に差し支えるという方。
かなりの確率で、「咳喘息」という病気ではないでしょうか。

これは、気管支喘息と同じく、ステロイドや
気管支拡張剤の入った吸入薬がよく効きます。

あと、「チョコレートが好きですか?」と聞いてみます。
「先生、どうしてわかるのですか?」と驚かれます。

毎日、食べているチョコレートや甘いケーキを止めるだけで
咳がピタッと止まった方もいました。

甘い食べものはアレルギーと関係します。
気道の粘膜が過敏になります。
皮膚なら、蕁麻疹ですね。

咳が止まらなくて、医者巡りをしている患者さん。
呼吸器専門医を受診された方が早道かもしれません。
あと、決して忘れてはいけないのが、「薬の副作用」による咳です。

その薬を止めると、嘘のように咳も止まります。
この位なら、町医者でも可能です。