《1001》 抗がん剤が効くがん、効きにくいがん [未分類]

繰り返し、抗がん剤は確率の世界であると書いてきました。
宝くじや競馬のオッズや野球の打率の喩え話を持ち出しました。
がんの遺伝子を詳しく調べると、効果の事前予測が可能です。

しかしがんの種類によっても、ある程度、効果が予測できます。
抗がん剤が効くがん、と効きにくいがんに分けることができます。
これはあくまで、だいたいの話で、例外もいくつも存在します。

【抗がん剤で完治する可能性のあるがん】
急性白血病、悪性リンパ腫、睾丸腫瘍など

【症状の進行を遅らせることができるがん】
乳がん、卵巣がん、肺がん、胃がん、大腸がん、
子宮がん、甲状腺がん、前立腺がん、骨髄腫など

【抗がん剤が効きにくいがん】
脳腫瘍、腎臓がん、膵臓がん、肝臓がんなど、
(但し、最近は分子標的薬の登場で事情が変わりつつある)

以上は、あくまで私の個人的な見解とお考えください。
臓器別に詳しく述べたように、たとえば肺がんの中でも
抗がん剤の効き易さに関しては、大きな幅があります。

しかし自分のがんが、抗がん剤が効き易いがんか
そうでないか知っておいて悪くはないと思います。
その上で、遺伝子検査を受けて抗がん剤治療を考えます。

PS)
東京と大阪を往復する毎日です。
この4日間、毎日、移動しています。
どうしても東京の会議が多いです。

しかし、今日は大阪で会議です。
東京の先生が来阪されます。
私も東京からの帰りです。