《1024》 温暖な沖縄でがんと一緒に過ごす [未分類]

Bさんは、実はバツイチでした。
離婚を経験された後、仕事一筋に生きてこられました。
子供はいません、

沖縄は、元・夫が暮らす街です。
余命がそんなにないと思ったBさんは元・夫に相談しました。
元・夫も再婚していませんでした。

元・夫は「俺がお前の死に水を取ってやる」と言われたそうです。
Bさんは、それが何より嬉しかったようです。
抗がん剤を止めて沖縄で暮らすBさんから時々メールが届きます。

「沖縄は温暖でとても体調がいい」と。
まあ、体を温めることはとてもいいこと。
また、抗がん剤を止めたこともあるでしょう。

関西から沖縄に避寒に行かれるかたが時々います。
短い方で1週間。
長い方は、4カ月間くらい沖縄で暮らしています。

抗がん剤治療も仕事も止めたBさんは、2匹の犬と遊んでいます。
ゆっくりした時間が流れるなか背中の痛みも少し和らいでいます。
地元の病院で緩和医療を受けながら、のんびり暮らしておられます。

「よかったね。元・旦那さんに世話になれて」というと照れています。
そんなBさんは、最近地元の病院で、がんの先進医療を受けています。
その成果はまだ分かりませんが、再び元気で前向きになられたようです。

Bさんは、54歳とまだ若く、抗がん剤に
スパッと見切りをつけたことは、
傍観者の私からみても見事な決断でした。
なかなかそんなひとはいません。

経過が気になっていましたが、元気な様子に安心しています。
どれくらい生きるのか私も分かりませんが、がんと共存しています。
抗がん剤をいいタイミングで止められたひとだな、と思っています。

【PS】
一昨日の東広島市での講演が、昨日の朝のNHKで流れていた。
知人がメールでそう教えてくれました。
「ええ?NHKが来てたの??」

まったく知らずに、いろんなことをお話ししました。
知っていたら、言わなかったであろうことも言っていました。
また、平穏死の反響がとても大きいとの報告を受けました。

 7日は、東京池袋で講演します。
 8日は、某スポーツ新聞に登場します。
 9日は、ラジオ深夜便に出演します。朝4時~ですが。