《0103》 一青窈さんのスピリチュアルな歌詞 [未分類]

一青窈さんのCDを往診の合間に車の中で毎日聴いています。
彼女の「花蓮街」というコンサートツアーも見に行きました。

3週間前には、日本ホスピス在宅ケア研究会・鳥取大会に、
彼女は飛び入りで参加して、ノーリハで、歌ってくれました。
「生と死にすごく関心がある」と言われました。

彼女の歌詞を読むたびに、私は泣いてしまいます。
感情失禁でしょうか。
まだ、そんな年でもないのですが……。

患者さんたちの前で、「ハナミズキ」を何度歌ったことでしょう。
普段、怖そうな院長が、こんな可愛い曲を歌うのでみんな驚きます。

最後の「100年続きますように!」という歌詞に特に力を入れます。
最近の曲では、「うんと幸せ」という曲にはまっています。
何とも言えない、幸せと儚さが同居した不思議な曲です。

これは、まさにスピリチュアルソングであると、私は思います。
そして在宅医療の世界で、これと全く同じようなことを日々経験します。
愛する人を見送り、間もなく自分も旅立っていった、仲のいいご夫婦。

平原綾香さんの宇宙的なスピリチュアリティー。
桑田佳祐さんの快楽的なスピリチュアリティー。
そして一青窈さんの儚さに見るスピリチュアリティー。

音楽療法という言葉がありますが、私自身の日常は音楽そのものです。
患者さんの家でも、静かにヒーリングミュージックが流れる家もあります。
まさに、「時間が止まる」瞬間を体感し、それが次の仕事の糧となります。

医療と音楽。
それは一体です。
患者さん宅においても、医療者自身の魂においても。