《0105》 4系統の降圧剤をどう使う [未分類]

今日からしばらく、医者らしく、生活習慣病について書きます。

まずは、国民病とも言える「高血圧症」のお薬についてから。
最近、動きが激しい降圧剤市場について3回に分けて書きます。

高血圧症には、従来、大きく分けて以下の4系統のお薬があります。
①利尿剤
②カルシウム拮抗剤
③β遮断薬
④ARBないしACEです。

高血圧症にも、実に色々なタイプがあります。
「このような場合には、この系統のお薬を」
と、大体の使い方が専門学会から定められています。

日本においては、カルシウム拮抗剤とARB/ACEが多用されています。
また、1系統で血圧コントロールが不充分の場合、薬を増量するか、
2系統のお薬を使います。

極端な例ですが、重症高血圧の方には、4系統全部を飲まれている方もいます。
それも同じ系統の中で2種類使うこともあります。
平均を取れば、1~2系統の方が多いでしょうか。

そんな中、2系統を一つにした降圧剤が、続々と登場しています。
大変便利な時代になりましたが、正直、覚えるだけでも大変です。

4千万人とも言われる我が国の高血圧症患者さん。
食塩制限と適度な運動が、最も大事ですが、現実にはお薬を飲まなければ
いけない方が相当数おられます。

高血圧の薬は4系統あり、それぞれに、沢山の種類のお薬がひしめいています。
これらの多くの有名先発品に対応して、これまた多くのジェネリック薬があります。
全部合わせたら、何百種類になるのでしょうか?想像できない数になります。

せめて自分がどの系統のお薬を飲んでいるかは、知っておいてください。