《1059》 「つどい場」発、生活支援を [未分類]

昨日のお昼は、当院のミーティングで職員全員が被災地の方を向いて
震災犠牲者のご冥福と、今頑張っておられる東北人へのエールの
両方をお祈りしました。

1日中、往診の途中に車のテレビで被災地からの中継を見ていました。
また新聞全紙に目を通しながら、朝から晩まで涙があふれていました。
年なんでしょうね、思い出し涙と悔し涙と単なる老化涙です。

予想はしていましたが、復興が進まない理由を考えていました。

一部の政治家は頑張っていますが、多くは所詮他人事に見えます。
行政はとってもとっても頑張っていますが、絶対数が足りません。
自殺者が出るくらい過酷な現場で働いておられ、頭が下がります。

では市民はどうか。

とっても頑張っておられる様子です。
結局、仕事と住まいの問題に集約されますが、
仕事も住まいも、ままならない人が沢山おられます。

漁業も農業も、復興にはまだまだのようです。
昨日、職員たちに、石巻の牡蠣をネットで買うことを提案しました。
震災後のGWに沖に上がった牡蠣の網が復旧したことは感無量です。

防潮堤議論を、テレビで見て知りました。
防潮堤の高さが決まらないとと街造り決まらない、そうです。
「防潮堤が人質になっている」と表現されていました。

18年前の阪神の時の区画整理を思い出しました。
区画整理が決まらないと、家が建てられません。
実際、10年かかった地区もありました。

人生、あと10~20年かという人に、10年はキツイ。
素人考えですが、そう思いました。
30年後もたしかに大切ですが、今も大切にして欲しい。

まだ30万人も避難されているのですね。
どんなお気持ちなのでしょうか。
申し訳ない気持ちになります。

行き場の無いストレスが溜まっていると想像します。
しかし気分転換したくても肝心のお金がありません。
ストレスを発散できる場が必要だと感じました。

あちこちに、「つどい場」があればいいのに。
どなたでも自由に、食べて飲んで語り合う場、
みんなが「まじくって」アイデアを出し合う。

政治家や役人や学者だけでは復興できません。
そこに市民の声が必要です。
市民の代表が議員ですが、加えて普通の人が加わって欲しい。

昨日は2周年ということで一般市民の声が報道されました。
とても参考になりました。
また、全国から派遣されている一般行政職員の声も伝えて欲しい。

石巻市立病院の診療所に赴任した長純一先生は、
「生活支援が一番大切」と言われていました。
防波堤も大切ですが、日々の生活はもっと大切だと思います。

以前も書きましたが、そうして頑張っている人達を
支援することも大切なことだと思います。
日本国民全員でこれからも、被災地を想い続けましょう。