震災49日目の被災地を描いた記録映画をご存知でしょうか?
被災地を描いた最初の映画のはずです。「無常素描」です。
実は私が企画して、私の被災地活動の後を辿った映画です。
この映画の中にある、会話を拾ってみます。
祖母 「だっていつか必ずまたあるでしょ、こういう事が」
だから、なるべく海の近くには住みたくないよね」
孫 「でも、海好きだもん!」
これはヤラセでもなんでもありません。
孫とは、可愛い女子高生です。
岩手県釜石市の海辺の家で、祖母と孫の会話。
私と2人の雑談の断片です。
今、聞いてみると、孫は凄いことを言っています。
この家は海辺のすぐそばにありました。
その家の上に、一旦、大きなタンカーが乗っかったのです。
それでも、こんな会話が交わされていたのです。
そしてこの映画のラストシーンもこの少女です。
彼女は、海辺に住み続ける!と明言しています。
高台移転なんて考えていません。
理由は単純。
海が好きだから!
この少女の言葉が、いまもしっかり耳に焼きついています。
海が好きだというだけの理由で海辺に住みたい人もいます。