介護施設のスタッフからよく聞かれる質問は、
「もしもの時、どうしたらいいか?」です。
- もしもの時の処置
- もしもの時の連絡先
- もしもの時の救急搬送
「でも、もしもの時とは、どんな時ですか?」と
聞いてみたら、
「もしもの時とは、もしもの時ですよ」と返ってきました。
具体的には、
- 急な発熱
- 意識が無くなった
- 呼吸が止まった!
などでした。
これは医療機関では、なかなか出ない質問です。
「ああ、ここは介護施設なんだ」と思う瞬間でもあります。
医療と介護の温度差は、我々の想像以上に大きいようです。
あと良く聞かれるのは、もし私の携帯電話が繋がらなかった
時にどうしたらいいのか、という質問です。
結構、しつこく聞かれます。
2番目の電話番号を教えても、今度はそれが出なかった時に
どうしたらいいのか、を必ず聞かれます。
また、その時、救急車を呼んでもいいのかと。
「待つということ」という話をしようかと一瞬思います。
しかし切羽詰まった顔の前で、そんなことは言えません。
なにせ介護スタッフたちは、「もしも」に必死なのです。
《PS》
昨夜は、広島市の安佐北区医師会のお招きで
在宅医療と地域医療連携に関する講演をしました。
在宅や外来の仕事をしっかりしてから行きました。
やはり医師会のトップが在宅医療に熱心な地区は、
在宅医療が盛んであると、あらためて思いました。
広島には何度も来ていますが、この町は熱いです。
最終電車で帰阪し、今日も目いっぱい仕事をします。
そして最終の飛行機に乗って四国の松山に行きます。
明日から、第15回日本在宅医学会が開催されます。