《1095》 「引きこもりタイプ」と「不良タイプ」の背景に [未分類]

昨夜は、校医をしている夜間高校の健康診断でした。
この季節になると、新入生の子供の顔を見るのが楽しみ。
いろんな想いで、15歳の背中を眺めていました。

今の15歳は、立派な大人。
仕事を2つもしている新入生もいれば、
中学で産んで、子育て真っ最中の新入生もいます。

子供達を観察すると、雰囲気で2つに分かれると思いました。
誤解を恐れずにいえば、引きこもりタイプと、不良タイプ。
もちろん、おとなしいタイプや優等生タイプもいますが。

引きこもりタイプの子供の親は、どんな感じでしょうか?
また両親のどちらの影響を強く受けているのでしょうか?
私なりに感じたことを書いてみます。

お母さんが子供を甘やかしていると、
子供が引きこもりになるような気がしてなりません。
外に出ると冷たい風が吹いているので、自分の部屋に引き籠る。

逆にお父さんが厳しすぎると、子供は、家出をしたり
非行に走ることが多いように思います。
家の中に居場所が無くなってしまうのです。

そうそう単純化できるものではないでしょうが、
相対的に母性が強すぎると、引きこもりへ、
逆に父性が強すぎると、非行や不良になるような気がします。

いずれにせよ父性や母性が、いい意味でも悪い意味でも
子供に大きな影響を与えています。
目の前にいる子供達は、どんな影響を受けているのだろうか?

想像力を働かせながら、15の背に聴診器を当てるのが楽しみ。
不運にして、両親が離婚したり、死別したり、生き別れたり、
様々な事情を抱えた子供達が多いように感じました。

一番、大変なのは、母性に恵まれないで育った場合です。
愛を知らない人が人を愛することは、意外に難しい・・・
そう、母性とは「愛」なのでしょうか?

と書きながら、思わず
「先生 可能性のない人なんていない」
という動画を思い出しました。(約6分間)

私は教師ではありませんが、
もし、教育現場に母性が溢れていたら・・・
もし、「愛」が溢れていれば・・・

時間のある時に、一度見て下さい。