脂ものが好きで好きでたまらない子供が沢山います。
もちろん大人もいますが、子供時代から好きが持続。
実に脂っこい3食とおやつを一日中、食べています。
「脂っこいものは食べないでね」といくらお願いしても
やっぱりどうしても食べてしまうのが、高脂肪食の誘惑。
食べるのを我慢すると、今度はイライラしてしまいます。
これって、もしかしたら「脂肪依存症」ではないか?
ニコチンが切れるとイライラするニコチン依存症や、
お酒が切れるとイライラするアルコール依存症と同じ。
依存症というのは、それがあると満たされるが、
逆に無いとイライラするような病態のことです。
薬物や毒物依存以外にも沢山の依存があります。
- パチンコ依存症
- ネット依存症
- 買い物依存症…………
依存症とは、報酬系という回路の形成で説明されます。
それが入ると脳の中で快楽物質が放出されて満足を得る。
それが入らないと、幸福感が得られず脳がイライラする。
そういう悪循環の回路が、脳の中に出来てしまうのです。
昨日書いた「沖縄クライシス」は、食行動の異常に起因します。
おそらくその正体は、「脂肪依存症」ではないかと想像します。
悪い報酬系ができてしまうのです。
タバコを吸う人全員がニコチン依存症ではありません。
約7割と言われています。
3割は自力で禁煙できます。
依存症が自分で克服できる人と、できない人がいます。
できない人にはそれなりの脱出プログラムが必要です。
報酬系に置き換わる、「愛」も必要かもしれません。
報酬系ができるキッカケは、寂しさやストレスでしょう。
心が満たされないため、代替物を求めるのではないか。
それがいつしか癖になってしまう……
琉球大学の教授が、「脂肪依存症」という言葉を使われました。
私はこれまで勝手に「ブドウ糖依存症」だと、思っていました
ので、「脂肪依存症」という言葉は新鮮でした。
日本人の消費カロリーに占める脂肪の割合は、
この60年間で、3~4倍に増加しています。
それが糖尿病が激増した主因です。
コーヒーに入れるお砂糖の量の話だけではありません。
膵臓がんや前立腺がん、乳がんの増加も同様ではないか。
今こそ、昔ながらの日本食を思い出すときではないかな。
15歳の背中は、私にいろんなことを連想されてくれます。
今の大人はともかく、この子たちはあと何十年も生きるのです。
無事に生きていくのに一番必要なのは、食育であると感じます。
そうした動機で、食育の授業も続けています。
本当は小学校かそれ以前でしっかりやらないといけない。
高校生を対象にしてどれだけ有効なのかは分かりません。
しかし、実態を見てしまうとやらざるを得ないと感じます。
尼崎でもおきている「沖縄クライシス」をなんとかしたい。
今日のキーワードは、依存症、報酬系、そして、「愛」です。