《1106》 私の悩みを聞いてください [未分類]

今日は私の悩みを聞いて頂けますでしょうか。
この2~3年、何件かの介護施設の入所者の
主治医を依頼されています。

1~2週間毎に、訪問診療をしています。
それはいいのですが、深夜、早朝を問わず、介護職員から
入所者さんの容態変化についての連絡があるのです。

毎日、誰かが微熱、嘔吐、便秘、咳、転倒、しています。
そのたびに、携帯電話、メール、FAXなどに連絡が入り、
施設職員への説明・対応に追われています。

往診を依頼されることも頻回にあります。
行ってみると、本人はいたって平穏です。
しかし介護職員が、平穏ではありません。

どちらが入所者かわからないような介護職員もいます。
入所者さんのほうが、ずっとしっかりしているのです。
だから以前書いたような「看取り同意書」が必要なのです。

医療もヘンだが、介護現場はもっとヘン。

真夜中に寝ている入所者を起こして
バイタルサインを測るのは止めて欲しいと
頼むのですが、それが良い介護だと思っています。
介護施設にそんなにバイタルサインは要らない、と思うのですが。

一方、当院の看護師に、全員の爪切りを要求してきます。
それは本当は、介護の仕事だと思うのですが。
介護が看護になり、看護が介護になっている・・・・

そもそも介護とは、困っている人を支えることではないのか。
自分でできない事の支援をするのではないか。
私はずっとそう思っていました。

いつの間にか、介護施設にバイタルサイン医療が入りこみ、
主治医は入所者ではなく、職員への対応に追われる毎日に。
結構、深刻です。

医療における愛と
介護における愛を比べたら、
介護のほうが深いものと勝手にイメージしていたのですが。

そんな認識は、間違っているのでしょうか?

介護施設におけるバイタルサイン医療も
愛なのでしょうか?

もしそれも愛というなら、私はそれは「自己愛」かと思います。
自己満足、と言ったら、怒られるでしょうか。

休日なので愚痴ってしまいました。

大型連休、皆様はどこかにお出かけでしょうか。
私はその辺をウロウロしています。
介護施設からの電話もしっかり受けます。