《1116》 愛なのか 砂糖なのか [未分類]

連休が明けても肌寒いのは気のせいでしょうか?
年々、年を取って基礎体温が低下しているのでしょうか?
いつまでたっても、今年はどこかに寒さを感じます。

在宅患者さんの自宅を訪問するとコタツがよくついています。
昨日は、まだストーブを焚いている家もありました。
よく聞くと飼いネコのために温かくしているとのことでした。

2年前のGWは、被災地に雪が舞っていました。
気仙沼の旅館では、震えながら寝ていました。
被災地の寒さはまだ相当だろうと想像しています。

GW中もインフルエンザ患者さんが出ていました。
全員、B型でした。血液型じゃないですよ。
ちなみに中国の鳥インフルは、A型です。

さて、当院には若い方も結構来られます。
小児科は掲げていませんが、子供も来ます。
風邪や怪我が大半ですが、なかには難しいものも。

上手く食べられない摂食障害の子供も来ます。
たいていは母親に連れられてです。
精神科に行っても治らない、と言って来られます。

私はまず、どんな生活をしているか根ほり葉ほり聴く。
何時に起きて、何時に寝るのか?
学校にはちゃんと行っているのか?

徐々に核心に迫っていきます。
母親とは上手く行っているのか?
そして、甘いものが好きか?

甘いものが好き?

実は、これは私が必ずする質問です。
後ろで看護師さんが笑っています。
先生、バカのひとつ覚えみたい・・・

私の興味は何を食べているのかです。
自己申告なのであくまで実態は推定。
それでもめげずに、全員に聞きます。

過食になったり拒食になったりするのは愛情と関係あるのか。
それとも、嗜好、たとえば砂糖好きと関係あるのか。
愛と砂糖が、現在の私の興味です。

甘いものとは、お砂糖のことです。
あるいは、ケーキ、クッキー、そして炭酸飲料です。
これらには、お砂糖がたっぷり入っています。

先日来た子供さんは、問診票に自分の字で
「うつ」とひとことだけ、書いていました。
診察室に入ると、震えていました。

心の中は不安で一杯なのです。
軽い過呼吸にもなっています。
パッと見よりずっと重症です。

鎮静剤のあと、その少女は質問に答えました。
「先生、私、1日中、ジュースを飲んでます」
母親は、エっ?という顔をしました。

(続く)