昨日、「心筋梗塞じゃないか診てください」という
元気そうな４０代の女性が、３人も来られました。
女優の天海祐希さんの心筋梗塞の影響です。

幸い、軽症ですんだと報道されていますが、
４０代の元気いっぱいの女優さんの急病は
一般市民には結構、衝撃的だったようです。

「心筋梗塞は、危険因子を持たない人には
まず起こりませんよ」と説明しました。

「危険因子？」

「そう、危険因子をいくつか持っている人が
　なりやすいのです。ベースに動脈硬化があると、
　心臓の表面の血管が詰まるのです」

「高血圧、糖尿病、高脂血症、そしてタバコの
　４つの危険因子のうちいくつ持っていますか？」
と聞いてみたら、「分からない」との返事でした。

「じゃあ、特定検診を利用してみましょうか？」
と提案しました。

「特定検診？？」

「そう、あのメタボ検診ですよ」

「ああ、メタボね」で、納得して頂きました。

そもそもメタボ検診は、心筋梗塞や脳梗塞に
なりやすい人を拾い出すための検診制度です。
ちなみに私がいる尼崎市が発祥の地です。

メタボといえば、まず腹囲が
男性８５ｃｍ、女性９０ｃｍ以上なので、
「私は関係無い」と思っている人も多い。

しかし腹囲が正常でも、隠れメタボという
病態ががあることが分かり、メタボ検診も少し変ってきました。
チャンスがあれば、検診を受けてください。

いずれにせよ、
高血圧、糖尿病、高脂血症、そしてタバコ、です。
要するに生活習慣病です。

そうそう、めまいを訴えて来院される方も同じです。
めまい症の裏にある危険因子に、目を向けましょう。
やはり、生活習慣、なのです。

《ＰＳ》
今日は、午後に４時間も講演するのですが、
喉風邪で、声が出なくなってしまいました。
体は元気なのですが、困っています・・・・