《1127》 認知症の市民フォーラム [未分類]

昨日は、尼崎 生と死を考える市民フォーラム
約200人の市民の方がたと一緒に楽しみました。
今回のテーマは、「地域で認知症を支える」。

私は、「家族が認知症をつくる」という話をしました。
幻視や妄想や万引きを叱っても解決にはなりません。
なぜそうなるのかを理解して受け止めることが大切。

特別講演は、近藤誠氏でした。
慶応大学の近藤先生ではなく、
愛媛県西条市の職員の近藤さん、
通称、近ちゃん、です。

近ちゃんは、認知症の基本を分かり易く話してから、
私たちに認知症の疑似体験をさせていただきました。
そして最後に、会場の皆さんに問題を出しました。

あなたの近所に次の様な方がいます。
あなたのできることは何ですか?

88歳女性。25歳で結婚後、ずっと今のところに住んでいる。
ご主人は5年前に死亡。子供は男2人だが、広島と大阪に
住んでいるため独居。足腰が弱く、また、交通手段もないため
外出の機会が減っている。

家のことはかろうじてできているが、足腰が弱いため
不自由を感じることもある。勤めに出たことはないが、
もともと、世話好き、話好き、家事好きの方で、
特に料理・裁縫は得意であった。

最近、家にこもりがちであまり見かけることがなく、
家の周りの草が伸びておおり、
ゴミ出しの日を間違えることも多く、認知症が心配される。

その後5~7人の小グループに分かれて、20分程度議論しました。
そして各グループの代表が、話合いのまとめを発表していきました。
実にいろんな意見が出ましたがどれも素晴らしいものばかりでした。

その後、NP法人つどい場さくらちゃん代表の丸尾多重子さんが、
介護保険制度の問題点やご近所さんの協力についてお話をされた。
とても充実した3時間でした。

市民参加型のフォーラムは、実は今回はじめての試みでした。
昨年から尼崎と愛媛県が、認知症をテーマに交流しています。
尼崎は愛媛県出身の方が多いので、嬉しいご縁を楽しんでいます。