《1132》 平穏死できる大学病院 [未分類]

昨日は芦屋市と名古屋で平穏死の講演をしました。
芦屋市は、公民館のような場所で30人くらいに、
名古屋では、大学病院関係者80人くらいを相手に。

市民の方は、平穏死を素直に理解してくれます。
しかし、大学人はなかなか理解してくれません。
しかし昨日の人達は一発で理解してくれました。

「藤田保健衛生大学は、日本一の病院です!」
タクシーの運転手さんがそう言っていました。
「手術が上手な名医が揃っているから」だそうです。

藤田には緩和ケアと栄養サポートの両方を行う
チームがあります。
いろんな意味でかなり特徴のある大学病院でした。

講演の司会をして頂いた東口高志教授は、
緩和ケアと栄養サポートの第一人者です。
質疑の中で、こんなやりとりがありました。

「平穏死できる慢性期病院が増えてきていますが、
 まだ大学病院では、ひとつもないのですが・・・」

「藤田保健衛生では、普通に平穏死できますよ」

実は、平穏死できる大学病院は、私が知る限り、
藤田保健衛生大学が初めてでした。
思わず嬉しくなりました。

懇親会では、緩和ケアチームの看護師さんたちと
さまざまな意見交換をしました。
看護師さんにもいろんな専門があります。

抗がん剤専門、緩和ケア専門、そして摂食嚥下専門
などの看護師さん達が、活躍されていることがよく
分かりました。スタッフたちがすごい。

東口教授は、このようにも言われました。

「長尾先生が話すことはよく分かる。
 なぜなら自分自身も大昔、在宅医療や在宅看取りを
 普通にしていたからね」

私のいう事がよく分かる、と言って頂いた
医学部教授ははじめてだったので驚きました。
また、名古屋に来たいと思いました。