《1134》 朝日カルチャーセンターで講演 [未分類]

昨日は、大阪の朝日カルチャーセンターの
講師を務めさせていただきました。
「平穏死から考える胃ろう~その延命効果と生死の決定権」で
2時間講演しました。

その前に北海道と大阪の温度差が23度もありビックリ。
大阪は30度で、沖縄那覇の29度より熱かったのです。
昨日は、日本一寒い場所から暑い場所への移動でした。

多くの聴講者に胃ろうの功罪を分かり易く解説しました。
質問コーナーでは、胃ろうに関する質問を頂戴しました。
とても30分ではお答えできない、切実な質問ばかり。

ひとつひとつ丁寧にお答えしたら1日あっても足りない。
それくらい胃ろうに関する、沢山の質問を頂きました。
時間が足りなくて、動画等は、一切使えませんでした。

この1年、新規の胃ろう造設患者さんは減っています。
一方、経鼻チューブと中心静脈栄養は増加しています。
なんのことは無い、昔に逆行しているのです。

正確に言うと残念ですが、人工栄養の医療は退行しています。
鼻からチューブや点滴が良くないので、胃ろうなのですが。
たとえば、たったそれだけの情報を伝えるだけでも大変です。

本を書いたり講演をしていても、市民に正しく伝えることは
本当に難しい作業であると感じます。
その意味でも、昨日は本当に貴重な機会を頂きました。

その後は、これまた大阪で肝臓病の医療従事者を
対象とした医療連携の講演を行いました。
地域包括ケアシステムの中での病院と診療所の連携について。

肝炎検診、インターフェロン治療、肝臓がんや肝硬変の
治療においては、病院と開業医の連携が不可欠です。
最後に肝臓病でも平穏死できるという話をしました。

医師、栄養士さんたちに、熱心に聞いていただきました。
がん哲学外来や死生観に関する話題も自然に出てきました。
栄養士さんがどうすれば地域に出れるかという話もしました。

いろんな所でいろんな方を対象にお話をする機会が
続いていますが、内容は全部、ちょとずつ違います。
その時々の話題を入れながらいろんな工夫をします。

しかし、やってもやってもなかなか上手になりません。
ゴルフやカラオケと同じ。
しかし、やり続けることが大切であると思っています。

夜は、都内で「在宅医療と栄養」のシンポジウムに参加。
ひとことコメントを述べて、全国の栄養仲間、在宅仲間と
顔を合わせました。

今週は、1日、診療を休みました。
患者さんには、ご迷惑をおかけしました。
これから月1~2回くらい、休診します。

スタッフ達が、クリニックを守ってくれています。
仲間がいるので、伝えることができます。
だから、仲間たちにも、感謝しています。