《1146》 ケアマネさん、頑張って! [未分類]

昨日は、第12回日本ケアマネジメント学会で
100分間の講演をしていました。
学会で100分の講演はかなり珍しいと思います。

ケアマネジメント学会とはケアマネさんの学会。
日本老年医学会など、老人医療に関する学会が
今週、一斉に大阪で開催されていたのです。

ケアマネさんが誕生したのは、2000年。
介護保険制度と同時に誕生して、今年、満12歳に。
だから「第12回」なのです。

前夜の懇親会から参加していましたが、12年経って
やっとケアマネ制度が定着した、という印象でしょうか。
そして数々の難問を抱えながら、着実に前に進んでいます。

いろんな発表を聞いていましたが、認知症ケア、ショートステイ、
お泊りデイ、サービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな
知識を習得しないとケアマネ業務ができず、激務だと思いました。

私は、ケアマネさんに必要な終末期の知識として、平穏死の
周辺の話をしましたが、とても熱心に聞いて頂き感激でした。
ケアマネさんは純粋だな、なんて思ったりもしました。

同時に、ケアマネさん頑張って!ともお話ししました。
というのも、ケアマネ業務は報われないことが多いのです。
縁の下の力持ち、といったところでしょうか。

介護保険制度もそろそろ大幅に見直すべき時だと思います。
医療と介護の連携と、我々の業界ではよく叫ばれていますが、
療法の制度が違い過ぎてその狭間で苦しむのがケアマネです。

私は毎年、主任ケアマネージャー研修の講師もしていますが、
その時もケアマネさんの本分を忘れずに頑張ってと言います。
なにせ医療と介護の橋渡し役ですから。

看護師出身、介護士出身に分かれていますが、
なかには、薬剤師出身や、医者出身もいます。
いろんな専門職の上に、ケアマネの資格が与えられます。

最近のケアマネ試験の合格率は、10%台の前半と聞きました。
医師国家試験の合格率が、8~9割なのに比べたら、狭き門。
最近資格を取ったケアマネは、相当な難関を通過しています。

講演終了後、沢山のケアマネさんが話をしに来てくれました。
彼ら彼女らは、悩みながら全国各地で一生懸命頑張っています。
介護保険制度のプロですから、気軽に相談してください。