《1171》 忘れちゃいけない「薬で迷ったら薬剤師さん」 [未分類]

あるお宅に19時に訪問するともう寝ていました。
またあるグループホームでは、消灯が18時です。
今の季節だと、外はまだまだ明るいのですが・・・

年を取ると、寝る時間が早くなります。
それなのに、入眠障害を訴えます。
何か薬を出してくれと、本人や施設職員にせがまれます。

前のお医者さんは、超短時間型の睡眠薬を処方していました。
効果はせいぜい数時間。
理論通り夜中の零時前には目が覚めて、徘徊が始まります。

困った私は、思い切って薬剤師さんに相談してみました。
メラトニン製剤という他の系統の睡眠薬を提案されました。
そのお薬に変更してみたら、いまも快適に過ごされています。

また、どうしてもお薬を飲んでくれない患者さんがいました。
どうやら、毒が入っているという妄想があるようです。
また、食べ物とお薬の区別がつかない患者さんもいました。

お薬の形や飲ませ方に何らかの工夫が必要です。
そこまでは分かるのですが、そこから先が分からない。
そのような時が、たまにあります。

最近、同じお薬でも様々な剤型が用意されています
錠剤、顆粒、粉薬はもちろん、口腔内溶解剤やゼリー剤。
はたまた、坐薬や張り薬タイプまであるお薬があります。

お薬は選べてもどんな剤型がいいのか分からない時がある。
そんな時には、薬剤師さんに聞くのが一番です。
これは介護している家族や職員さんも同じことです。

迷ったら薬剤師さんに訊け。

お薬のことは、お薬のプロに。

せっかく医薬分業しているのだから、
そのメリットを享受したほうが絶対にお得です。
薬剤師さんという便利な味方がいることを忘れては損です。