ジェネリック医薬品という名前がようやく市民権を
得てきているような気がします。
テレビコマーシャルの影響も大きいかと思います。
高齢者が外来で、「あれ、あれ」とか、
「ジ……、なんとか」と言われたら
たいていジェネリック医薬品に対する質問、要望です。
私が開業した当時は、「ゾロ」と呼ばれていました。
決していい言葉ではありません。
大きな声では言えませんが馬鹿にした呼び名でした。
しかしいつの間にか呼び名が英語に変わっていました。
まあ、昔もゾロと、カタカナでしたが。
いずれにせよカッコイイ名前に変わり、普及しました。
現在ではジェネリックを処方しない医者=悪徳医みたいに。
薬局もジェネリックを含む処方箋が少ないと経営できない。
昔は処方するほうが下に見られたのにいつか逆転しました。
しかし時代が変わると、お薬を巡る価値観も変わるのです。
多少高くても先発品を、という人と。
多少でも安いほうがいい、という人。
価値観は実に多様です。
安かろう悪かろう、の昔ながらのジェネリックから
安かろう良かろう、という新しいジェネリックの時代へ。
アメリカのジェネリックがそうあるように、日本の
ジェネリックもより厳しいチェック体制であるべき。
ジェネリックの中身がどうなっているのか、知りません。
しかし、昔より安心して使えるようになりつつあります。
ジェネリックといっても1つの先発品に対して沢山ある。
それぞれに厳しいチェックを、当局にお願いしたいです。