《1175》 麻薬もジェネリックの時代に [未分類]

抗がん剤も、ついにジェネリックの時代に
入ったことは既に述べました。
実は、麻薬もジェネリックの時代に入っています。

抗がん剤も高価ですが、麻薬も負けずに高価です。
患者さんの中には、薬代が勿体ないので
がんの痛みを我慢している人もいるくらいです。

既に、3日に1回貼るタイプの便利な麻薬があります。
がん性疼痛はもちろん、がん以外でも広く使われています。
その医療用麻薬のジェネリックが来週、発売されます。

その薬価は、先発品の7割だそうです。
患者さんの薬局の自己負担も、3割ほど安くなります。
今後、こちらを選ぶ患者さんが増えるかもしれません。

ジェネリックは、緩和ケアの啓発に有効かもしれません。
高いからイヤという人にはジェネリックという手がある。
そんな時代になったのです。

抗がん剤も麻薬もジェネリックはなぜか3割引きです。
偶然なのか、相場なのか、私は知りません。
しかし値引き率が一致しているのが不思議に感じます。

もし5割引きだと効果に不安を持たれるかもしれない。
もし7割引きだと、どんな人でも不信に思うでしょう。
そういった事情を勘案しての3割引きなのでしょうか。

また、ジェネリックが先発品と同じ値段だったら、
ジェネリックを選ぶ人は、ほとんどいないでしょう。
そう考えると、ジェネリックの値段はとても重要。

安いからこそ意味があるのです。
でも何を基準に「安い」というのか。
もちろん先発品が基準です。

私としては、ジェネリックの割引率より、
先発品の薬価を下げて欲しいと思います。