塗り薬にもジェネリックがあることを知っていますか?
水虫や床ずれに塗るお薬を想像してみてください。
あるいはご自分で使ったことがありますか?
私は、水虫のジェネリックを使いましたが、
塗った感じが先発品とはかなり異質でした。
床ずれの塗り薬も手に触った感じが違います。
これは基剤の違いによるものです。
塗り薬の基材には、水溶性、油と水を混ぜた乳剤性、
そして油性の3種類があります。
有効成分が同じであるからと、安易にジェネリックに変えると、
思うような治療効果が得られないことがあります。
有効成分の他に、基材の役割が大きいのです。
飲み薬や点滴は、ジェネリックでも特に気がつきません。
しかし塗り薬のジェネリックはすぐに気がつきます。
いわゆる塗りごこちが全く違うのです。
主成分は同じでも、基剤が違うのがジェネリック医薬品。
塗り薬を扱う皮膚科の先生には、切実な問題です。
ジェネリックをあまり使わない先生も多くおられます。
塗り薬のジェネリックについては薬剤師に聞いてください。
大学で基材をしっかり学んでいるのは、薬剤師だけです。
医学部では、主成分のほうしか勉強していません。