一昔前、生活保護の方にはジェネリック薬処方を
しなさいと指導した行政がバッシングされました。
現在は、その逆です。
生活保護の方にジェネリックを処方しない医療機関には、
ペナルティーがあるような通達を頂いています。
時代とともに、政策が180度変わることを実感します。
患者さんの家にもジェネリック誘導の手紙が届きます。
「もしあなたがジェネリックを選んだら、
年間○○円も得をしますよ」と。
国を挙げて、医療機関、薬局、患者さんに強い
ジェネリック誘導の圧力がかかっています。
それほど、保険財政はひっ迫しているのです。
私は町医者として日々、お薬を処方していて、
ジェネリックより多剤投薬の問題の方が大事だと感じます。
とにかく、高齢者のお薬の数が多すぎませんか?
昨年、ある施設の主治医を頼まれました。
平均15種類くらいの薬が処方されていました。
時間をかけて平均3種類くらいまで減らしました。
すると、みんなどんどん元気になったのです。
元気になったことで介護スタッフもようやく
私のことを信用してくれるようになりました。
お薬を減らせば、患者さんは元気になるわ、
医療費は減るわ、いいことだらけです。
ジェネリック誘導より多剤投薬対策だと思います。