《1187》 お薬を減らしてと言われた時の努力 [未分類]

病院から退院する時に、大量のお薬が処方されます。
20種類を30日分ですから、見るともの凄い数です。
飲みやすいように朝、昼、晩、眠前と分けられている。

それを「一包化」といい、薬局でやってくれます。
在宅患者さんなどは、お薬ポケットに入れておくと、
飲み間違いの防止や服薬確認にもなります。

家族からお薬を減らして欲しいという希望がありました。
よく見ると、胃薬が3種類、降圧剤が4種類ありました。
また低血糖傾向なので、糖尿病のお薬も減量が必要です。

あと、よく寝れるので睡眠薬も不要になったそうです。
同じく寝前の下剤も半量に減量したほうが良さそうです。
それぞれが減らせそうですが実際に減らす作業は難しい。

一包化した袋を開けて減らす薬を見つける作業をします。
お薬は錠剤になると、なんの薬か見分けがつきません。
錠剤の表面に刻まれている小さな数字や記号が目印です。

それを、老眼鏡で読みます。
あるいは虫めがねで解読します。
解読方法を、薬剤師さんに指導してもらうこともある。

大量の包の中から、特定の錠剤だけを抜く作業は難しい。
薬剤師さんの力を借りないと、とても減薬はできません。
新たに薬を処方すると、目の前の大量の包が無駄になる。

ジレンマに悩みながら、「抜き取り作業」をやります。
一包化は便利ですが、お薬を減らす時は、結構大変。
そこまで考えた上で一包化をしなければ損をします。

しかし、そもそも、お薬が多いから一包化が必要となる。
もしお薬が1つ、2つなら一包化は要りません。
一包化自体の功罪を考える時期にきた、と思うのですが。