55歳になった途端、ギックリ腰になりました。
元々、腰が悪く、年2回は必ず、そうなります。
必ず1週間、歩けなくなるのです。
90歳の方でも一度も腰が痛くなったことがない、
と言われる方がいますが、信じられません。
私は30歳代から合計、何十回もやってきました。
来たな!と思った時は、もう遅い。
1週間は、かっこ悪い生活を覚悟します。
すなわち、起き上がる時がとても大変です。
歩く姿はヘッピリ腰そのもので、患者に笑われます。
まあ、笑ってもらって元気になってくれればいいや。
高齢者は、私の姿を見るととっても嬉しいようです。
これまでこの世のありとあらゆる治療を試しました。
しかし即効性があるのは氷で冷やすことだけでした。
ただひたすら自然治癒を待つしかない。
今回、自分でも驚いたのは、右膝も痛くなったこと。
それまでは、左膝が悪かったのに今回は右側も痛い。
要するに両方痛くて、膝を曲げることができません。
腰が痛くて、膝も痛い。
高齢者の気持ちがよく分かります。
健康の有難さが身にしみてきます。
膝を触ると水が溜まっています。
私は、それを抜いたりしません。
自然に引くことを待つことにしました。
そうはいっても、痛くて歩けません。
その辺にあった、湿布を貼ってみました。
これが、実に効く!のです。
高齢者が湿布を欲しがる理由がよく分かりました。
半日もしないうちに、自然にはがれてくるのです。
するととても痛いのでまた新しい湿布を貼ります。
ぴったり1週間経過すると、自然に治ります。
待っていれば治るのだから、簡単な病気です。
なんて偉そうに言っていますが、超不便な1週間でした。
コルセットを腰に巻く。
短い距離でもタクシーを使う。
朝日カルチャーセンターの講演は座ってしていました。
それにしても、年を取ったなあ、と感じます。
何もしていないのに、膝に水が溜まるなんて。
人生の初体験に少々戸惑っています。
さて、今日は休みなので、これから鹿児島に行きます。
日本看護学会の老年看護大会で90分の講演をします。
訪問看護師さんの遣り甲斐をたっぷりとお話しします。
夜は鹿児島県医師会館での市民講座に呼ばれています。
つまり、鹿児島の看護師さんとお医者さんに、
別々に平穏死の講演をする予定です。