《1195》 平穏死――現場の空気がじわりと変わったかな [未分類]

鹿児島で2つの講演を昨日、させて頂きました。
昼は、日本看護協会・老年看護での講演、
夜は、鹿児島県医師会館での講演でした。

内容は、どちらも平穏死について。
計1000人もの看護師さんとお医者さんに、
平穏死のお話をする機会は、
考えてみればそうはないことです。

介護者、市民対象に話す機会はよくありますが、
病院で働くお医者さんや看護師さん対象は
そう多くありません。しかし、
最近病院から講演を依頼されることが増えました。

懇親会には、100人を超える方が参加されて
本当に賑やかな意見交換会となりました。
その後2次会では、幻の焼酎をたくさん飲みました。

鹿児島の熱気は、午前2時を回っても凄いものでした。
九州新幹線開業の影響もあるのでしょうか。
活気があるなー、と感じました。

尼崎市には鹿児島県出身者がたくさん住んでいます。
鹿児島にも関西出身者が沢山いました。
両者はとてもご縁が深い町であることを再確認しました。

昨夜は医師会館での開催でしたが、市民も来られていました。
鹿児島大学病院の重鎮の先生方もお見えでした。
大病院の先生にも聞いてもらい、嬉しかったです。

終末期医療に関しては、病院と在宅で大きな文化の差が
存在するのが残念ながら、現実だと思います。
その文化の差を少しでもならすことも自分の使命かと。

そう勝手に思って、講演を受けています。
現場の人間が現場を離れるのは、良くないのですが、
休みを利用して頼まれるまま、全国を巡っています。

『「平穏死」 10の条件』が最初に出たのが、1年前。
一昨日発売の『家族が選んだ「平穏死」』までの4冊で、
日本の医療の空気が少しだけ変わったように感じます。

死の話がタブーだった医師会や大病院も変わりつつあります。
医療も生き物であると、つくづく感じます。
ほとんど寝る間も無く、始発で帰阪して、さあ仕事です。