《1220》 「医療否定本ブーム」を否定する本 [未分類]

まだまだ暑い毎日です。
大雨の東北地方や桜島の噴火でたいへんな鹿児島県
のみなさま、大丈夫でしょうか。

今日は、私にとって特別な日なので認知症ケアを
休んで、書籍のことを紹介させて頂きます。
今日、また本が出ます。

医療否定本に殺されないための48の真実
という、少々物騒なタイトルがついた本が世に出ます。
そもそも、どうしてこんな本を書くことになったのか。

書店や新聞や雑誌には、医療否定本が沢山ならんでいます。
出る本、出る本がよく売れるようでちょっとしたブームです。
たしかに現代医療には疑問な点がたくさんありますからね。

しかし行きすぎた医療否定は結局、何も生みません。
患者さんは幸せになれないし、医者も幸せじゃない。
そう思いながらも患者さんは否定本を買っています。

そして赤線を引いて私のところに相談に来られます。
医療否定本を読みながら、かかりつけ医に相談って、
なんだかヘンじゃないですか?

ヘンぐらいなら、まだいいです。
真に受けて、重大な病気を放置した結果、えらいこと
になって、後悔されている患者さんもおられました。

まだまだ若い人のがんが、そうです。
充分、完治するだろうのに否定本を信じて放置する人を
見るたびに、医師として黙っておられなくなります。

私自身は、医者嫌いです。
しかしそれは単に個人的な趣味です。
それとこれ(医療者であること)は、全く別です。

自分の生き方を患者さんに押しつけるのは傲慢だと思います。
しかしその傲慢本等の影響力が強くなって、医療現場は混乱、
その対応にひそかに追われ、困り、疲弊しているのです。

というわけで、是非、今日出る本もご一読ください。
先月末に出ました「がんの花道」も既に多くの感想を頂き
この場をお借りして心から感謝を申し上げます。

今日出る本の8割以上は、がんに関する内容です。
以上の2冊を、がん患者さんとご家族に捧げます。