《1225》 「患者紹介ビジネス」というスクープ [未分類]

今日の朝日新聞の一面を読まれましたでしょうか?
「患者紹介ビジネス」についての特集記事です。
朝日新聞デジタル版でも読めますのでご覧下さい。

在宅患者さんを紹介してもらい2割のキックバック料を
払っているお医者さんがいる、という報道です。
非常に残念なことですが、事実のようです。

舞台はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。
超高齢社会に対応すべく、厚労省と国土交通省が協働して
主に都市部で、サ高住の建設が進められてきました。

その狭間を埋めるように新手のビジネスが生まれて、
それに協力している医師がいるという話は、衝撃的。
新聞には、私のコメントも出ているのでご覧ください。

今日は朝からその記事に関する問い合わせが続きました。
初めて知ったという方や、知っていたけどここまでとは
思わなかった、という方まで様々な意見を頂きました。

誤解しないで頂きたいのは現在提供されている大部分の
在宅医療とは、まったく関係のない話であること。
一部のサ高住において、あのような実態があることです。

このようなスクープ記事を高く評価する声も沢山聞きました。
さすが朝日新聞、という声もありました。
これまでタブー視されていた在宅医療の闇が、表に出ました。

町医者としては、誤解や混乱が最小限になることを祈ります。
在宅医の中に極く一部かもしれませんが、モラルを欠く医師が
いるのは事実なので、制度を含めた改善が求められると思います。

在宅医療で、もし医者を自由に選べないのであれば問題です。
フリーアクセスといって自由に医者を選べることが、
国民皆保険制度の根幹であるからです。