《1232》 看護学生全員が認知症サポーターに [未分類]

昨日は、医療系の大学院大学で平穏死の講演をしました。
看護師さんやお医者さんが熱心に聞いて下さいました。
涙を流してながら質問される方もおられて驚きました。

講演会の締めの挨拶で、副学校長さんがこう言われた。

「うちの学校は、新入生全員に認知症サポーターを
 取ることにしているのよ」と。
新入生とは、看護学校の新入生のことです。

認知症サポーターは、現在420万人います。

看護学生全員が認知症サポーターと聞いて
急に嬉しくなりました。
副学校長先生、凄―い!と思いました。

さらに、彼女はこう続けられました。
「うちの学生は、浮浪者が寝ている街にも出るの。
 やはり現実を見なきゃ」

思わず、脱帽、でした。
1年生が、認知症サポーターになり、
浮浪者と対話している看護学校!?

やはり教育、ですね。
この学校を卒業した看護師さんが
活躍する時代を夢想しました。

アーリーエクスポージャーとは、
早めに世間の風に吹かれること。
尼崎の看護学校も1年生が在宅実習にも来られます。

一方、医学生は5年生だったり研修医になってからだったり。
それも全員ではなく、希望者のみです。
看護教育に比べて医学教育はかなり遅れています。

世の中は、まさに認知症の時代です。
それに対応できる医療者の育成が急務ですが、
現実は、かなり遅れています。

私は、看護教育に期待したいと思いました。