《1234》 常識に逆行の「よくなる認知症」 [未分類]

月曜の夜は深夜まで訪問診療をしています。
そうした生活が、10年以上続いています。
夜しか訪問できない家家を訪ねて回ります。

その中には認知症の方が何人かおられます。
昨夜訪問したうちの4人を振り返ってみましょう。

4人とも3年前からというスパンで診ています。
2人は3年前と比べて格段に認知症が改善。
別人かと思うような日々を送られています。

1人は弄便でたいへんでしたが、現在は全く消失。
もう一人は、胃ろう栄養でボーっとしていたが、
現在は胃ろうは不要となり、実に穏やかな状態。

2人とも認知症は格段によくなっているのです。
家族のケアが上手なのでしょう。
また在宅療養がいいのでしょう。

3年前と比べて現在のほうが遥かにいい?

え、本当?
それってホントに認知症?
様々な疑問が聞こえてきそうです。

あとの2人は3年前と不変でした。
少なくとも悪くなってはいません。
3年診てはじめて分かることです。

これだけでも凄いことです。
なぜなら、老化現象もあるからです。
認知症がない人もどんどん老化していきます。

認知症は10~15年の経過でだんだん悪くなる
病気である、と医学の教科書には書いてあります。
たしかにそうのような人はたくさんいます。

しかし在宅現場にいるとそんな常識に逆行する
ような方も結構おられることに気がつきました。
昨夜だけでも4人もいたのです。