《1239》 奈良から始まったという訪問看護 [未分類]

昨日は、奈良県で2つの講演をさせて頂きました。
市民フォーラムと訪問看護師さんへの講演でした。
奈良で話をさせて頂いたのは、今年は2回目です。

尼崎から奈良へは、1本の電車で1時間以内で
行けるのですが、そうそうは行く用事がありません。
京都とはまた違う古都の匂いに癒された午後でした。

最初の講演は、「平穏死という親孝行」
まったく初めての講演タイトルに甘えながら、
親孝行の話をタップリさせて頂きました。

第二部のパネルデスカッションのテーマは、
なんと、ズバリ「平穏死と在宅医療」でした。
これもまったく初めて頂いたテーマでした。

在宅、施設、小規模多機能での看取りを
多職種がそれぞれの立場から語り合いました。
異口同音に、平穏死、尊厳死について語ってくれました。

夜は、奈良の訪問看護師さんに講演をさせて頂きました。
直前にベテラン訪問看護師さんに教えて頂いたのは、
訪問看護の発祥の地は、なんと奈良だそうです。

光明皇后さんに訪問看護したのが最初だったと。
ホントかな、とも思いましたが、在宅看取り率のトップが
奈良県であることを考えれば、あながち否定できない。

奈良県の看護師さんは、12000人。
うち、訪問看護に従事される人は400人。
つまり、30人に1人です。

本当はもう少し多いといいな、と思います。
できれば、3人に1人であってほしい。
昨夜はゼロでしたが、男性看護師にも来てほしいな。

これからの医療は、在宅医療が大きな柱になります。
その中での主役は、患者さんと訪問看護師さん。
だから訪問看護にいつもエールを送っています。

昨日は、同じ近畿地方での講演でした。
たった1時間でも、言葉や風習はまったく違います。
同じ関西でもこうなのだから、日本は広いのですね。

講演中も移動中も携帯電話は、鳴りっぱなしでした。
土曜日の午後は、なぜかコールが増えるのです。
舞台の上から返事をすることが普通になってしまいました。

これからの医療は、その地域、地域が主役になります。
平穏死や在宅医療を考える市民フォーラムが全国各地で
開催されていますが、是非ともご参加くださーい。