《1242》 咳喘息と気管支喘息 [未分類]

昨日は、なぜか咳が止まらないという人が
何人か受診されました。
いわゆる“空咳(からぜき)”です。

待ち合い室から大きな咳が聞こえてきます。
むせるように、苦しそうな咳をしています。
聞くと、数日~2週間程度経っていました。

熱はありません。
風邪の症状もありません。
聴診器を当てても、呼吸音は正常。

胸部のレントゲンを撮っても異常無し。
患者さんは、結核や肺がんを心配して受診されます。
まずは、変な病気が無いことを確認していきます。

そうして残った診断名は、「咳喘息」といいます。
気管支の粘膜が、空気の出入りに対して、じんましん
のように敏感になり、咳が出てしまうという病態です。

気管支喘息と名前が似ています。
これは、特に朝方にゼーゼーいう病気。
また「発作」です。

気管支喘息は、気管支がけいれんする病気です。
敏感とけいれん。
似ていますが、ニュアンスはちょっと異なります。

咳喘息と気管支喘息。
名前は似ていますが病態は異なる。
しかし、治療がこれまた似ています。

両者とも気管支拡張剤入りの吸入ステロイドを使います
咳喘息は、吸入薬と咳止め等で数日で症状は軽快します。
タバコを吸われる方は、これを機に禁煙してもらいます。

私の場合は、少し生活指導も加えます。
砂糖菓子を控えて、食事を少なく体重を減らしてもらいます。
アルコールも控えウオーキング等少し運動をしてもらいます。

年に何度か、咳喘息で受診される方がおられます。
咳喘息を起こしやすい体質や季節があるように感じます。
昨日はたまたまなのか、同じような方が受診されました。

《PS》
震災から2年半が経過しました。
しかし避難されている方が29万人もいると知り
心を痛めています。

テレビで観たのですが、デパートなどで
「東北フェア」があれば、
真っ先に買い求めたいと思います。
この秋、東北の海の幸、陸の幸を楽しみます。