《1255》 開業医から勤務医に戻る医者もいる [未分類]

多くの医者は開業医か勤務医です。
経営者か雇われ医者か、でもあります。
最初は研修医ですから勤務医から始まる。

一生勤務医で行く人生と
どこかで開業医に転身する人生。
私は、勤務医12年目に開業医に転身しました。

不安でした。
国金というところにお金を借りに行きました。
開業しても来る患者さんは、まばらでした。

うつ状態であったような気がします。
周囲を見渡しても開業2~3年間は
みなさん相当に元気が無くなります。

しかし5年、10年経つと元気が回復します。
新しい環境に馴染むまで、数年はかかります。
開業医は雑用が多く、その苦労が絶えません。

さて、世の中に開業医は沢山います。
しかし全員、勤務医を経由しています。
従って、全員、勤務医のことはよく知っています。

しかし勤務医は開業医のことをあまり知りません。
勤務医からみたら開業医はお気楽に映るようです。
しかしそうお気楽であるとは自分では思いません。

開業医から勤務医に戻った人を何人か知っています。
昨日もそのうちの一人の医師と雑談をしていました。
開業医を辞めてほっとしている、と。

勤務医だと、仕事のことだけ考えればいいので楽、と。
外来診療が楽しくてしょうがない、とも言われました。
たしかにベテランは病院でもいい仕事をするでしょう。

欧米では、開業医が病院で外来をするのは普通です。
しかし日本ではまだまだごく少数です。
開業医と病院が競合しているということでしょうか。

私もいつかまた病院で働きたいと思います。
どこか刺激を求めているのかもしれません。
あと浦島太郎になりたくないのかもしれません。

PS)
今日から1週間、病院から研修医が研修に来ています。
これは開業医生活を体験する貴重な機会でもあります。
頑張って教えてきます。