《1259》 在宅で困ったらすぐに入院できる地域 [未分類]

昨日は、在宅医療の勉強会で
京都府医師会の取り組みについて、
副会長先生から詳しい話を聞いていました。
京都府医師会は、昔から在宅医療に力を入れています。

医師対象、介護者対象、家族対象の在宅療養に
関する実践的な勉強会を、何度も開いています。
人形を用いた具体的な学びの場が多くあります。

在宅療養あんしん病院登録システムという仕組みが、
地域でしっかり稼働していることでも有名です。
これは在宅患者さんが、いつでも入院できるシステム。

在宅療養で不安なのは、必要なときにすぐに入院できるか
どうかというのが、多くの市民の声です。
京都では、3つの病院を予め登録しておくシステムです。

多くは1週間程度の短期入院を想定しています。
このような需要が一番多いのです。
かかりつけ医を通して入院依頼をするシステムです。

かかりつけ医と連絡が取れなければ直接登録病院に
行っても構わない、という点がいいと思いました。
そんな場合もありますよね。

さらに面白いのは、地域の病院の医師も
かかりつけ医として登録が可能になっていることです。
病気によって、あるいは病院のすぐ前の人はそうでしょう。

在宅療養されている65歳以上のためのこの制度。
かかりつけ薬局、かかりつけ歯科医院。介護施設や
ケアマネージャーとも連携を取りチームで支えます。

医師会と聞けば、あまりいいイメージを持たない人が
いるかもしれませんが、こんな素晴らしい医師会もあります。
私は、医師会は京都府のように患者のためにあると思います。

《PS》
昨夜は、日本在宅ホスピス研究会のみなんさんと遅くまで懇談。
今夜は、愛媛県新居浜市で在宅療養の連携の会で平穏死の講演。
明日は、都内で抗がん剤平穏死のトークショー、残席僅かです。