《1265》 「2013 金子哲雄を語る会」 [未分類]

昨夜は「2013 金子哲雄を語る会」という会に
出席させていただき、楽しい時間を過ごしました。
金子さんは流通ジャーナリストとして〝活躍中〟です。

といっても、2012年10月2日未明に
一応、この世から旅立たれてはいます。
肺カルチノイドという病気で41歳の若さでした。

彼は昨年9月に私の著書「平穏死10の条件」と
出会い、毎日、愛読していたそうです。
私の本の影響もあり在宅で最期を迎えられたそうです。

私は金子さんと面識が無いのですが、そういうご縁で
奥さまと知り合い、昨日の語る会に参加しました。
知人友人たちが金子さんを話題に盛り上がっていました。

俺の知っている金子哲雄、私が知っている金子哲雄、と
いう具合に各人が知っている金子さんを語りました。
祭壇の後ろから、金子さんが飛び出てきそうでした。

最後に奥さまが、こう挨拶されました。
「金子は、最近、さらに活発に活動しています。
 今後もみなさんのところに行きますが、
 よろしくお願いします」

そう、金子さんはまだ死んでいないのです。
彼はまだ生きているから、昨夜も新しい知人をたくさん
紹介してくれたのです。

偶然とは凄いもの。
彼の主治医、彼のかかりつけのお坊さん(ご住職さん)、
彼の友人など何人もの知人と会場で出会いました。

これは偶然ではなく金子さんが呼び寄せてくれたのか。
こうして金子さんは今もみんなに影響を与えています。
だから奥さんに、こう挨拶して帰られた人を見ました。

「ご主人さんにも、よろしくお伝えくださいね」

先日は「偲ぶ会」で平穏死のミニ講演をしました。
昨夜は、「語る会」で最後に奥さんが
平穏死について語られました。

亡くなってからも、その人とのご縁が続きます。
いや亡くなってから新たなご縁が始まるのです。
それが「語る会」なんだ、と妙に納得しました。

《PS》
明日は新潟の敬和学園大学で平穏死の講演をします。