《1271》 大往生の先生の有言実行 [未分類]

昨日は「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の
著者である中村仁一先生をお招きし、講演を拝聴。
日本尊厳死協会関西支部大会での催しです。

会場の大阪市役所の横にある中央公会堂は
重要文化財に指定されている歴史的建造物。
とても荘厳な雰囲気の中、500人が来館。

中村先生の講演を聞くのはこれで4回目。
毎回、少しずつ内容が異なります。
昨日は私の著書についても触れていただきました。

中村先生は、繁殖期と繁殖期を終えた人間という
分け方をします。
繁殖期を過ぎたらあとは死ぬだけだから多くを望むな。

毎回、うんうんと頷いて笑いが止まらない内容です。
昨日も500人と共に楽しく聴き元気と勇気を頂きました。
懇親会を含めて7時間もお付き合いいただいた中村先生に感謝。

終末期医療に関する市民の関心は極めて高いです。
しかし医療者の関心は決して高くない。
このギャップを埋めるのが、中村先生や私の役割。

「医者をもっと教育せんとあかんやろ!」とのお叱りを
たくさんの市民の方から頂きました。いつもですが。
日本尊厳死協会副理事長、関西支部長なので責任重大です。

1年中休みなく動き回っているのはそのためです。
お医者さんや看護師さんが一番、分かっていないのです。
中村先生も現職の特養医師ですから同じ立場で頑張られている。

中村先生は73歳。
「首の腫瘍は、順調に発育している。次は死んでいるかも」
といつも言われます。

本当に一度も医者にかかっていないそうです。
「有言実行」を地で行く、医療界の綾小路きみまろ。
ますますのご活躍をお祈りいたします。

PS)

今日は消化器病関連のとても大きな学会で勉強しています。
午後は日本慢性期医療協会の理事会です。
夕方は台湾の尊厳死法制を行った方が来日されているので
その方の講演、インタビューを行ってから尼崎に帰ります。