《1283》 誰もが心配する火の不始末 [未分類]

昨日書いた、90歳代の男性を再び訪問しました。
ご飯を自分でチンして食べようとする瞬間でした。
私を喜んで迎えてくれました。

どうもご飯を1日に何度も食べている様子。
おかずは無くて、梅干しだけで食べていました。
夜のヘルパーが作る夕食を待てない様子でした。

私は電子レンジを使っていることに素直に驚きました。
そんなことができるなんて思っていなかったからです。
しかし当然のように冷えたご飯を温めておられました。

認知症の在宅療養で心配なのは、火の不始末につきます。
退院直後のケア会議では、火が出ないようにすることを
しっかり話し合いました。

その結果、ガスコンロはやめて電磁調理器に替えることに。
しかし電子レンジは、想定外でした。
操作間違いによる火事が心配です。

家の外に出ると、一人のご婦人が立っていました。
隣人でした。
私に、中はどんな様子か? と聞かれます。

伺うと、その人がよく近隣の家に入ってくるそうです。
それだけでも怖いのに、火事がもっと心配だそうです。
火事が怖くて怖くて熟睡できない、とも言われました。

認知症の方が地域で暮らすのに一番大切なポイントです。
特に寒くなると、石油ストーブによる火事が心配です。
国を挙げての、火の用心対策が必要な時代だと感じます。

絶対に火事が出ない家こそが、認知症の方に相応しい。
もし火事が出たら、家族は訴えられるのでしょうか?
あるいは私も責任を問われるのでしょうか?

(続く)