《1284》 誰が賠償するのか?鉄道事故 [未分類]

先日、認知症の人が線路に入り込んで
列車にひかれて亡くなられたという報道を見ました。
そして、鉄道会社は損害の補償を求めて、
ご家族に何百万円の損害賠償を請求したと。

裁判所は、家族に支払えという判決を出しました。
たしかに鉄道会社は、多大な損害を受けました。
それを負担すべきは誰なのでしょうか?

 家族?
 鉄道会社?
 社会?
 主治医??

鉄道会社が善意で負担すると株主から突き上げられるかも。
判決では家族の負担を求めましたが、正しいことでしょうか。
「認知症は施設から地域へ」という流れに水を差さないか。

私はその判決を聞いた時、主治医が危ない、と感じました。
在宅療養を許容していた主治医の責任は問われないのかと。
火事の報道を見る度に、内心、それを恐れながらきました。

しかし考えてみれば、これは事故です。
鉄道自殺であれば故意ですが、これは違います。
事故には保険という人が造った知恵があります。

火事、自動車事故、転倒事故、自然災害など、
注意していても起きてしまう事故があります。
今回の出来事も事故という認識ではないのか。

となると家族が負担するのではなく、保険的な
社会システムで対応するのが本来ではないのか。
認知症の方への社会支援の一環ではないかと。

私は、たとえば介護保険から賠償できないかと
イメージしました。
別枠に認知症保険なんてものを造ると煩雑になるし。

認知症の人が、住み慣れた地域で暮らすためには、
このような新しいシステムが必要だと思います。
火事や事故への対応方法の構築が必要だと思います。