《1286》 グループホームは自宅なの?施設なの? [未分類]

昨日は、あるグループホームで
認知症と平穏死の講演をさせて頂きました。
昼間も、東大阪市で同じような講演をしましたが。

平穏死が一番叶う場所といえば、在宅ですよ。
なんて話しながら、ふと疑問に思う事がありました。
ここグループホームは、自宅なのか、施設なのか。

もちろん、社会的には、「自宅」扱いです。
しかし本物の自宅なのか、自宅に近い施設なのか、
施設に近い自宅なのか、いろいろ考えてしまいました。

共同生活ですから、そんなことはどちらでもいい話。
しかし敢えて言うなら、どちらなんでしょうか?
実は、施設によってかなり違うのではないでしょうか。

私的に言うなら、うるさくて雑然としているなら自宅。
綺麗に整頓されてシーンとしているなら施設でしょう。
どちらのタイプなのかを見極めてから入所したほうがいい。

限りなく自宅に近いグリープホームであれば、
入居者はどんどん元気になります。
しかし反対なら、認知機能はどんどん悪くなるばかりです。

自宅なら平穏死しやすく、
施設なら平穏死しにくい、
なんて見分け方もできそうです。

世の中には、在宅療養が一番だと分かっていても
諸事情でそれができない人が大勢おられます。
そんな人のためにグループホームがあります。

いくつかのグループホームでの在宅診療に関わるうちに
入居者は、「ここはどんなところだ」と認識しているのかと思います。
自宅と答える人と、人の家だと答える人の2種類があります。