日々、診察室に入られるほぼ全員に
歩くことを説明しています。
歩くことの効用は、驚くほど大きいと信じています。
私がいいと思う病気を、思いつくまま挙げますと
- 腰痛や膝痛
- 骨粗しょう症
- 生活習慣病
- 認知症
- うつ病
- 不眠症
- 心不全
- 膠原病
- アトピー性皮膚炎
- 線維筋痛症
- 片頭痛
- 便秘症
- ……
歩くことは、いいことだらけで、
悪いことは何も思いつきません。
しかし「毎日、自転車に乗っているので大丈夫」と
反論してくる患者さんが結構おられる。
自転車と歩行は、全然違うんだけどなあ。
一生懸命説明するけど、なかなか理解してもらえません。
それから、うつ病の人は、毎回歩くことを指示しても
1年間に1回も実行できなかったりします。
たった10分でも歩く気力が出ないのが、うつ病なんですね。
毎日上手に歩くことは簡単そうで意外に難しい。
通勤を利用するなど習慣にしてしまうことがコツ。
運動靴をはいて、両手にものを持たずに
手を大きく振って歩くことが大切。
できれば、前だけでなく、後ろにも振ること。
できるだけ背筋を伸ばして、カカトから着地する。
おヘソから前に進む感じで、胸を張る。
頭のテッペンから糸で上に引っ張られている感じで。
そう考えるとちゃんと歩くことは意外に難しいかも。
道で観察すると、ちゃんと歩けている人は少ない。
ショーウインドウに歩く姿を映してみるといいかも。
運動の秋。
みんなでしっかり歩きたい。
1円のお金もかからず、元気になれます。
《PS》
今夜は、香川県で平穏死の講演をしています。
私は香川県生まれなのでウキウキしています。