《1304》 相当久しぶりに傷を縫いました [未分類]

先日、転倒して頭を打った人が駆け込んできました。
頭が血だらけで4センチ位の深い切り傷がありました。
浅い傷なら、テープで固定します。

しかし、これは縫ったほうがいいなあという傷でした。
看護師さんに、傷の周囲の毛を剃ってもらいました。
局所麻酔をして、4針ほど縫合処置をしました。

実は、傷を縫うのは、20年以上ぶりです。
覚えているのか?できるのか?なんて思いながら
やりましたが、果たしてちゃんと覚えていました。

30年前、2年間ほど外科の研修をしました。
毎日のように手術室にも入り麻酔もかけていました。
その後、外科医として当直をしたことも何度かあった。

お腹の傷のみならず、顔面の傷や、局所の傷などを
縫ったことが何度もありました。
20年のブランクがあっても忘れていなかったのです。

一度覚えた自転車の乗り方を忘れないのとよく似ています。
一度身体に沁みついたことは、何年たってもできるのです。
簡単な外科処置も同じなんだなと思いました。

縫合しながら、30年前のことを思い出しました。
誰にでもある青春時代の切ない日々が蘇りました。
簡単な外科処置を、まだできる自分に驚きました。

ちゃんと縫えた、と思います。
その時、たまたま外科の医師がいなかったおかげで
楽しい(?)時間を持つことができました。