《1306》 認知症のイヌ、高齢のネコ、寝たきりの…… [未分類]

先日、めまいを訴えた40代の女性が
受診されました。
問診から悪性のめまいではなさそうでした。

私は、その人の生活状況を根掘り葉掘り聞きました。
めまいの場合は、特に問診が大切です。
問診で9割、診断がつきます。

その方は、寝られないと言われました。
私は、何故寝られないのか、尋ねました。
すると飼い犬の話を始めました。

その家には、15歳の認知症の犬がいるそうです。
その犬が、夜間、ヨレヨレになって徘徊するそう。
犬の鳴き声に何度も起こされるので、なだめるそうです。

その犬は、1年前に友人から引きとったとのこと。
そして慣れない犬の介護生活が始まったと。
しかし話は、それだけでは終わりませんでした。

なんと19歳のネコの介護もやっているそうです。
凄ーい。
19歳のネコは15歳の犬にとってもなついていると。

ネコエイズのワクチン接種に2万円もかかったそう。
人間様の医療費と動物の医療費はひとケタ違います。
そんな優しい人達だから、めまいがして当然と説明。

さらに11歳の骨折した犬も引き取っているそうです。
寝たきりになったのその犬の介護も、大変だそうです。
ここまで聞くと、私ももうかなり腰が引けています。

そして93歳になるおばあちゃんもいるそうです。
実は、そのおばあちゃんが家で一番元気だそうです。
聴きながら、なんだか不思議な話に思えてきました。

彼女は動物にかなり優しい人のようです。
だから、動物も見捨てません。
だから、めまいもなかなか改善しません。