《1310》 故郷・四国で在宅ホスピスを語る [未分類]

昨日は、高松市で開催された四国在宅医療推進フォーラム
講師とシンポジストを務めました。
九州から四国へ、旅芸人のように移動しました。

メインテーマは、「地域で支える緩和ケア」。
私の演題は、「在宅ホスピスという選択」。

平穏死や胃ろうや在宅医療の講演は沢山やっていますが、
「在宅ホスピス」だけに焦点を当てた講演ははじめて。
実は前から話したいと温めていたテーマでもあります。

大学病院やがん診療拠点病院の先生がたと、地域で支える
緩和ケアについて、10時間にわたりじっくり考えました。

がん医療の最前線におられて、なおかつリーダーシップを
とられている医師とのシンポ、懇親会は極めて有意義でした。

がん診療以外にも、知らなかったことを沢山教えて頂きました。
また、がん拠点病院が抱える苦悩についても知ることができました。

がん医療は、患者も医師も大変。
医療が高度化すればするほど、課題が増えるのは宿命なのです。

さらに、どの時点で在宅医に紹介するのか、といった
極めて現実的な議論もしました。

高松の在宅医が、医師会員に「在宅緩和ケア」についての
アンケート調査の結果はとても印象的でした。

実は、大学病院、がん拠点病院、在宅医、医師会などが
がん医療について同じテーブルについて議論する機会は、
ありそうで、そんなにありません。

10時間、四国の専門医や在宅医とご一緒した感想は、
四国の人は真面目で、控えめで、賢い、ということ。
実は、私も善通寺生まれの四国人ですが・・・(笑)

生まれ故郷に帰り、高松弁を聞くと本当に心が和みます。
私の司会をして頂いたのは、30年前に内視鏡を教わった
先輩医師でしたので、なおさらでした。

今週は延べ4000人位の方にお話をしたことにまります。
それも、それぞれ違うテーマなので刺激的な1週間でした。
留守を看護師と医師たちが、患者さんを護ってくれました。