《1314》 医師と家族の想いが異なった時 [未分類]

昨日は、鹿児島県老人施設協会(老施協)さんのお招きで
ターミナル研修を、午後全部を使ってやらせて頂きました。
300人を対象に4時間半、話し続けました。

正直、まだまだ話したかったのですが時間オーバー。
以前にも5時間以上、講演したことがあるのですが、
まあだいたい、言いたいことの8割くらい言えました。

普段は1時間の講演が多いのですが、
いつもイントロで終わってしまいます。
しかし、4時間半も頂いて幸せでした。

対象は老人施設で働く、介護士、看護師さんなど。
懇親会でいろんな参加者とお話をしていると、
現場の悩みが聞こえてきました。

やはり、最後の最後での胃ろうや点滴の話になります。
お医者さんと家族の想いが異なることがあり、職員は
その板挟みに悩んでおられるようでした。

なかには、医師に看取り同意書をとる施設長の話も。
お医者さんが看取りに反対されるので、そうすると。
家族ならいざ知らず、お医者さんに同意書とは・・・

どこで話しても、平穏死を邪魔するのは、遠くの長男に
加えてどうもお医者さんであるかのような結論になります。
介護職は遠慮して、あまり言わないようですがそれが本音。

連日連夜、全国各地で現場のスタッフの生の声を聞いています。
私自身、知っているつもりが、知らないことばかりに驚きます。
桜島を眺めながら夜明けの温泉に浸かり始発の飛行機で帰ります。

《PS》
 今週末のイベントのお知らせを二つさせてください。

(1) 第2回日本リビングウイル研究会(東京、六本木)
テーマ「認知症とリビングウイル」
   11月23日午後1時~5時。

(2) 第9回がん患者大集会(神戸、東京)
11月24日午後1時~4時半。