《1319》 時々、こっそり動物も診ています [未分類]

在宅を回っていると動物好きの患者さんが
とっても多いことに気がつきます。
外来で診ていたら絶対に分からないことです。

最近、印象に残った患者さんを3人紹介します。

一人は、動物虐待や病気の動物を引き受けている人。
膀胱がんの末期の10歳のウサギを介護しています。
両方の肺に転移して、抗がん剤もやめたそうです。

その方は、野鳥も保護しています。
ヒヨドリ、ツバメ、スズメ、ハト、インコ……
そして、虐待されたネコ4匹も世話しています。

その上、母親の介護と息子の商売の手伝いも。
めまいがするのも当然でしょう。
ずいぶんと頑張り屋さんです。

虐待動物を保護されている人は多い。
まるで動物園のように、多数の犬や猫の中に
寝かされている老人を介護することもあります。

また、最近、認知症のネコを診ました。
認知症の高齢女性が飼っています。
食べたことを忘れて何度も食べる。

そして猫にも食事を分けるのでネコも糖尿病に。
インスリン治療を勧められているとのことです。
動物も人間並みに、いや人間以上に医療がされる時代。

町医者ならではの、人間と動物の共生風景。
毎日、いろんな動物と触れ合っていて、それが癒しに。
そして時々、こっそり動物も診ています。