《0132》 あなたの脂肪は定期預金?それとも普通預金? [未分類]

脂肪は何の役割も果たしていないと、25年前まで考えられていました。
まるでゴミのように誰からも無視されてきました。

そんな中、大阪大学の松澤佑次先生らは革命的な発見をしました。
脂肪組織は、人体最大の内分泌臓器であることを続々と証明しました。
そう、驚くほど沢山のホルモンを分泌している重要な臓器なのです。

そのホルモンは、善玉と悪玉に分かれます。
アディポネクチンというホルモンは、善玉の代表格です。
現在も、脈々と脂肪細胞をめぐる熱い研究が続いています。

内臓脂肪とは、お腹を開けた時に見えてくる脂肪です。
手術映像でしか見れない脂肪ですが、CTを撮ると一目了然です。
皮下脂肪とは、お腹や二の腕をつまむと誰でも触れる脂肪です。

内臓脂肪こそが、動脈硬化を起こす元凶であることが分かってきました。
正確には、内臓脂肪から、悪玉のホルモンが分泌されているのです。
だから、内臓脂肪を減らすことが大切です。

内臓脂肪が増えた状態を、メタボリック症候群と呼び、内臓脂肪に
着目した健診が、メタボ健診(特定健診)です。
健診の是非はともかく、「メタボ」という言葉は有名になりました。

絶食した時には、内臓脂肪の方から減少します。
だから、内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金にたとえると
非常に理解しやすくなります。

あなたの脂肪は、普通預金?定期預金?
もし普通預金なら、1日断食すれば減りますよ。
と、毎日言っていますが、実行する人はいません。

プチ断食でも週末断食でも構いません。
普通預金は、わずか1日でも減らせることを知ってください。
「脂肪」についてよく知り、上手く付き合いたいものです。