《1321》 介護施設での看取りと待つことの大切さ [未分類]

昨日は福岡県で、介護施設での看取りについて
3時間ほどお話をさせていただきました。
1週間前も鹿児島県で4時間話したばかりです。

施設によっては最後は病院送りというところが
まだ現実には多いようで、まだ始まったばかり。
厚労省は、看取り加算をつけて推奨していますが。

先日は、講演後にこんな質問をいただきました。
そこでは、医師の同意書が必要だというのです。
看取りに反対しているのが嘱託医であるとのこと。

家族も職員もみんなOKなのに、いつも嘱託医が
反対をして病院に入院させてしまうという相談。
なんと答えたらいいのか困ってしまいました。

当直に入る介護職員への看取り同意書に
驚いていたらもっと驚く同意書があったのです。
日本は、いったいどうなっているのでしょうか。

施設の方にはいつも「バイタルサイン依存症」の話を
するようにしています。
1時間おきに血圧や酸素飽和度を測る施設が多いのです。

介護施設のICU化が起こっています。
20年前の医療現場が、現在の介護施設になっています。
測るなと言ってもバイタルサインを測らずにおられない。

結局、終末期には「待つ」ということの大切さを
強調するしかありません。
現代ほど、待つことの意味が大きい時代は無いと思います。