「話を聞かない男、地図が読めない女」という本を昔、読みました。
方向音痴は女性に多いという話だったように記憶しています。
訪問看護師さんを観察していると2つに分かれます。
初回訪問時に地図を渡すと、患者さんのお宅にスムーズに着く女性と、
1時間経ってもたどり着けない女性がいます。
実はこれは、テストステロンの値の違いで説明できるのではないか。
動物実験の結果を見ても、テストステロンが低いマウスは、
空間認知能力や記憶力が低いことが明らかになっています。
もの覚えが悪いマウスにテストステロンを投与すると
学習能力が改善するそうです。
テストステロンは様々な認知機能とも深く関係しています。
両者の関係をもう少し詳しく見てみましょう。
閉経後の女性にテストステロンを投与した研究があります。
すると記憶力が向上したそうです。
認知症の女性にテストステロンを投与しても認知症が改善します。
男性ホルモンが女性の認知症を改善するという結果は、驚きです。
施設に入所している高齢者にテストステロンを投与すると
男性は女性に対する興味が高まり、
女性も男性を意識するようになったそうです。
テストステロンは認知症だけでなく、恋愛にも関係しているのです。
《PS》
昨日は、東京で日本尊厳死協会の会議でした。
その後、忘年会を2つハシゴ。
大阪での3つ目の忘年会に参加予定でしたが、
最終の新幹線に1分違いで乗り遅れてしまいました。
ホテルはどこも満員。
年末ですね。
始発の新幹線で帰阪中ですが、看取りや往診依頼の電話が3件。
その後に待っている電子カルテ2日目が恐怖です。
長尾クリニックに電子カルテを導入したばかりなのです。