《1340》 男性にもある「更年期障害」 [未分類]

女性は閉経期前後になると更年期障害があります。
ほてり、イライラ、動悸などの症状を訴えます。
では男性にも更年期障害はあるのでしょうか?

やはり、あるのです。
男性更年期障害です。
しかし世間ではあまり認識されていません。

女性の更年期障害は、エストロゲンという
女性ホルモンが急激に減少するために起こる症状です。
減少の勾配が大きいために、症状も出やすいわけです。

しかし男性の場合、テストステロンという男性ホルモンは、
女性ホルモンのように急激に低下せず、
長い時間をかけてゆっくり低下するので分かりにくい。

また女性には「閉経」という明確なサインがありますが、
男性の場合はそのような目印がありません。
さらに男性ホルモンの低下の程度は個人差が大きいです。

そのために男性更年期は、ともすれば見逃されがちなのです。
しかし最近、男性更年期は「LOH症候群」という言葉
に置きかえられて、注目されています。

LOH症候群の症状を以下に挙げてみましょう。
精神症状として不安、イヤイラ、うつ、不眠、集中力の低下、
記憶力の低下、性欲の減少などです。

一方、身体症状としては筋力低下、疲労感、めまい、耳鳴り、
頻尿、「朝立ち」の消失などがあげられます。
いくつかあてはまるという男性は少なくないと思います。

実は、LOH症候群の患者さんは、少なく見積もっても
60歳以上の男性の2割、70歳以上の3割、
80歳以上の5割おられると推定されています。

私自身も例外ではありません。