《1355》 外交も経済も、そして医療も動いている [未分類]

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
今年も毎日チマチマ書いていきます。

年末の総理の靖国参拝で外交が揺れています。
日経平均は久々に高値で引けました。
外交も経済も、すべて日々動いています。

同様に医療も日々、年々動いています。
30年前の常識は、今の非常識です。
いくつか例を挙げてみましょう。

今、胃潰瘍で外科手術をしたら訴えられます。
ピロリ菌の除菌と制酸剤で簡単に治ります。
有症状の胆石は、開腹ではなく腹腔鏡で手術に。

当時はC型肝炎がまだ発見されていなかったのが、
今は、新治療でC型肝炎の大半が完治する時代に。
誰も興味が無かった脂肪細胞がメタボ健診の主役に。

毎日、病院で打っていたインスリンは自己注射に。
1日3回飲んでいた降圧剤は、1日1回へ。
ほとんど使えなかったモルヒネが普通に使える時代に。

このように医療も生き物です。
その時代の専門家が一番いいと定めた医療が
その時代の最高の医療として提供されてきました。

30年後には笑い話であっても、その時代には
権威がある最高の医療が、医療というものなのです。
医療の歴史を振り返れば、その繰り返しなのは明白。

医療は、科学技術という土台の上に立っています。
技術が進歩すれば医療も自ずと進歩していきます。
もちろん何をもって進歩と考えるのかが難しいのですが。

これからの1年で大きく変わることが沢山あるでしょう。
そんな進歩のどれを取り入れて、どれを取り入れないのかは、
意外に難しい命題です。

自分の生き方に、どう医療を利用していくかをよく考える。
お任せ医療ではなく、主体的に医療を利用することが大切。
そのためには普段から医療を勉強しておくことが大切です。

このアピタルは、そのためにピッタリです。
私もこのサイトで勉強させて頂いています。
自分が知らないことが沢山書かれています。

私のこのブログがいつまで続のかは誰も分かりません。
ある日突然、新聞社さんの都合で変わるかもしれません。
しかし今年も、これまでどうり毎日書いていきます。

こんなつたない町医者の呟きでも、毎日、
読んで頂いている人が沢山いるからです。
行く先々で「アピタル読んでいます」と声をかけられます。

考えてみれば、一介の町医者が新聞社のメディアに
毎日寄稿するなんて数年前までは考えられませんでしたが
ネットで可能になった。
IT音痴の私ですが、メールだけはなんとかできています。

というわけで、今年もよろしくお願い申し上げます。