《1356》 99歳が55歳を看取る [未分類]

大晦日は大好きな紅白を楽しみました。
そして元旦の午後は、認知症介護者の駆け込み寺である
NPO法人・つどい場さくらちゃんに挨拶に行きました。

ここには全国から実に多くのヘンな人が集まります。
市民、介護関係者、医療者、行政、NPOの中の変人。
とにかく、ヘンな人が集まってくる不思議な空間です。

実は、年末から「看取りのビデオ」をつくっています。
人はどのようにして死んでいくのか、緩和医療とは何か
を映像という形でご家族に事前に知って頂くためのもの。

昨年10月に出た「抗がん剤10のやめどき」という
本の主人公の鈴木信夫さん(仮名)を映像で再現します。
といっても即興だらけの当院だけのためのビデオ。

そのビデオの中で死んでいく病人役は私です。
ちなみに在宅医役も私です。
そして息子役も一応、私。

つまり一人芝居なのです。
しかし奥さんや娘さんや訪問看護師さん役には
さすがに私は無理なので、少しお手伝いを頂きます。

在宅で診ている有岡富子さんという99歳になる
女性は年末から、つどい場に遊びに来ています。
毎年恒例の、つどい場での年越しです。

私のとっての希望で、昨日は、私の看取りのシーンに
富子さんも加わって頂くことにしました。
99歳が55歳を看とるシーンを撮影しました。

いろんなシーンを切り貼りしてビデオを完成させます。
どんな作品が仕上がるのか楽しみです。
というわけでこの正月は、地元をウロウロしています。